今日は新元号の発表日。
朝から各界の著名人たちが情報番組で新元号の予想合戦。
「安久」なんて元号予想が話題になっていますが、果たして新元号は何になるんでしょうかね?
さて、今日は不動産や家を買おうと考えている方にぜひ見ていただきたい内容です!
不動産を買うときには必ずと言ってもいいほど不動産屋さんにお世話になりますよね?
そんな不動産や家を購入する(検討する)ときに不動産屋さんに言わない方がいいNGワードがあるんです。
ちょっと刺激の強い内容です。
でも不動産や家を本気で買いたい方は、この記事を見て不動産屋の思考回路をしっかり理解しておくといいですよ!
その1. ●●●●万円くらいまで値段交渉できるよね?
どういうことかと言うと
売出価格からかなり下げた金額で無理な価格交渉を、さも当たり前のように不動産屋さんに言うこと。
不動産の世界は価格を含めた条件交渉は当たり前の世界です。
価格交渉で、希望の金額を伝えることを不動産の世界では『指値(さしね)』と言います。
ただ、売出価格(広告などに記載されている「物件価格」)は、売主さんの希望を込めた根拠のある価格であることが多いのです。
また不動産を売却する売主さんには、様々な事情があって不動産を売却するのです。
そこには
- 売主さんの(その不動産に対する)想い
- 売主さんの(金銭など)事情
こういう様々な事情があるのです。
当然売主さんから売却の依頼を受けている不動産屋さんも、そういう事情を知っていて物件の紹介や交渉に臨んでいるのです。
一方的な無理な価格交渉(指値)は、売主さんの目線・不動産屋さんの目線から見ると、上記のような売主さんの想いや事情を無視した蛮行に映るケースが多いです。
諸事情により、そういう無理な価格交渉(指値)が通ることもあったりはしますが、それはその裏にある様々な背景があってこそ。
「ただ単に希望条件で買いたいから」
というだけの理由で、売主さんの想いや事情を無視した条件交渉は、売主さんに対して非常に失礼に当たる行為であり、仲介する不動産屋に対しても失礼な行為なのです。
こういう無理な価格交渉(指値)を、さも当たり前のように言ってくる買主さんは、不動産屋さんとしては最悪の場合相手にしなくなることもあります。
そして、いくらお客様だからと言っても、そのような分別のない方は不動産屋さんからすると「お客様扱いしなくなる」ので、不動産屋さんから怒られることもありますよ。
以前自分の知り合いの不動産屋さんのお客様の事例ですが、弊社の物件に対して最初から無理な指値を要求してきた購入希望のお客様に対して
不動産屋:そういう無理な指値は売主さんに失礼だから当社では受け付けられません。もしそんな条件で買いたいとどうしても伝えたいなら他の不動産屋に行ってください。
と、説教をしながら指値を断ったということもありました。
この無理な指値について書いた過去の記事があるので、よかったらご覧になってみてください。
その2. 仲介手数料安くしてよ
・・・嫌です。
これが不動産屋さんの本音です。
不動産屋さんの収入というのは原則仲介手数料しかありません。
それに、不動産屋さんもその不動産を売買するために下記のような費用が掛かっているのです。
- 物件の調査費用(様々な証明書等の取得費用)
- 交通費
- 駐車場費用
- 広告費用
- 人件費
それに、不動産取引は多額のお金が動く取引なので、上記のコスト意外にも下記のような業務に対して取引金額相応のプレッシャーのかかる労力がかかっているのです。
- 買主さんの希望条件を見極めたうえでの物件紹介
- 対象物件の内覧・説明
- 買主さんの不安点を解消するための様々な調査
- 売主さん(共同仲介の不動産屋さん)との条件交渉
- 契約の調整
- トラブルが起こらないように重要事項調査・重要事項説明
- 金融機関の融資の調整
- 決済の調整、各種取引関係業者の手配(司法書士や場合によっては土地家屋調査士・行政書士等)
不動産屋さんというのは一見何もせずに高額な報酬をもらっているように映るかもしれません。
でも実際はその裏で
- 不完全な状態の不動産を売れる状態に調整している
- トラブルが起こらないように綿密に不動産調査を行っている
- うまく売買が成立できるよう様々な調整業務を行っている
上記のような責任のある仕事をしているのです。
不動産取引はトラブルが発生してしまうと高額な違約金や損害賠償などが、売主さんにも買主さんにも発生してしまう商取引です。
そんな怖い取引を無事トラブルもなく完遂できるような重責を担った仕事をしているのわけです。
そんな大変な業務をしているのに、さも当たり前のように唯一の収入源である仲介手数料の値引きをされてしまったら、あなたのことはお客様として見れなくなっちゃうかも。
仲介手数料の値引きをどうしてもお願いしたいのであれば、「最初から手数料安くします」と言ってくれる不動産屋に行ってください。
その3. 他の人に先を越されたしょうがないや
・・・これ、言わないでくださいね!
もし、その物件を欲しいと思って悩んでるんだったら、こういういい方は控えましょう!
不動産を買うときって、人生で一度か二度の大きな金額が動く取引だから、とても大きな決断になりますよね。
だから防衛本能が働いて、慎重に決めたいという気持ちからこういう言い方をしてしまう方って多いんですよね。
でも、せっかく不動産屋さんがお客様のためを思って、一生懸命希望条件に見合う物件を探して、忙しい中時間をつくって物件の案内をして、購入に関する色々なアドバイスや調整もしてくれて、物件のことをとても気に入ったのに、最後に
他の人が買っちゃったらしょうがないや
こんな言葉を残されたら、不動産屋さんはやり切れない思いになるんですよ。
不動産屋さんは不動産取引が商売だとは言っても、みんな人の子。
みんな感情を持っている人間なんです。
お客様のために一生懸命頑張ったのに、それを恩を仇で返すような発言をされたら
これ以上そのお客様のために仕事をしたくない!
と思ってしまうこともあります・・・
こんな感じで、不動産を買い逃して後悔したお客様の実例も過去の記事で書きましたのでよかったら参考にご覧ください。
もしどうしてもすぐに決められず、決断まで時間が欲しいのであれば、こういう言い方をしてください!
- 気に入ったんだけど、本当にこの物件でいいのか気持ちの整理に1週間時間が欲しい
- 親にも相談したいから1週間時間が欲しい
- 「●●」と「●●」がまだ不安。調べる時間を1週間時間欲しい
などなど。
ここでポイントは、いつまでに返事をするか期限を明確にすることと、何がネックになっているかを伝えること。
期間を定めないとずっと答えが出ないことも往々にしてあります。
それに、不動産屋も期限がはっきりしていないと、そのお客様が本当に購入する意思(決断)がある人なのか不安に思ってしまい、積極的に相手をしてくれなくなってしまう可能性もあるんです。
そりゃそうですよね。ボランティアじゃないんだから、買ってくれる見込みの無い方に貴重な時間は使いたくないですからね。
不動産屋さんに相手してもらえなくなったら、不動産を買いたくても買えなくなってしまうんですよ!
最後に
今日は、不動産や家を買いたいと思ったときに、不動産屋さんに対して絶対に言わない方がいいNGワードについて解説しました。
アクの強い話だったかと思いますので、この記事を見て
- 不動産屋の勝手な解釈だ
- 不動産を買ったけど、こういうこと言っても買えたよ
- 買主のことを何も考えていない
などと感じる方もいるかと思います。
でも、僕を含めて不動産屋は不動産取引のプロ。
実際に数多くの不動産取引を最前線で見て色々な経験もしています。
そしていつまでたっても買えない方も数多く見ているんです。
不動産屋さんは、自分も取引を成立させないと収入が無くなってしまうので、自分の収入確保のためにお客様に「早く契約しましょう」ということもあります。
でも、多くの善良な不動産屋さんは、「お客様のために」という意識で、真剣にお客様と向き合って、いい物件を買ってもらいたいからこそ「早くしないと本当に売れてしまって、後々後悔することになりますよ」という意味合いで言っている部分もあるんです。
その不動産屋さんの努力を無視した
- 「条件交渉」
- 「仲介手数料値引き」
- 「他の人に先を越されてもしょうがない発言」
これを言ってしまったことで、不動産屋さんも
「あなたのためにいい物件を買わせてあげたい」
という気持ちから
「無茶なことを言ってくるし、そもそも買ってくれる見込みもない人なのかも」
という気持ちに変化して、最終的にはいい不動産情報を回してくれなくなり、多少の条件交渉などにも応じてくれなくなってしまう可能性もあります。
不動産屋さんも人の子で、感情を持っている一人の人間であることを理解しながら、発言には気を付けて、そして条件交渉もやっていってくださいね。
これを見て、多くの方がいい不動産と巡り合い、いい不動産購入体験ができることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。