静岡市の小さな不動産会社社長の徒然ブログ

静岡市の小さな不動産屋「(株)新富不動産スタジオ」社長の不動産とか音楽とか日々の日常を徒然なるままに書き記すまったりブログです。

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市街化調整区域の空家に関する法改正のニュース。家売るオンナじゃなくても売れるようになる?

市街化調整区域の空家売買の法改正で売買がしやすくなる?

市街化調整区域の空家売買の法改正で売買がしやすくなる?

今日は朝から雨模様。

週末までしばらく雨続きになりそうですね。

 

仕事をするうえでは雨だと出かけるのも億劫になっちゃいますが、最近日照り続きで新富不動産スタジオの近くを流れる安倍川(安倍川もちで有名!)も水が無くなってしまっているので、恵みの雨になってくれるといいなと。

 

僕の3歳の娘も「雨だから安倍川の水も増えるね」といっちょまえに気にしてたので。

 

 

意外な展開の家売るオンナの逆襲第8話

さて、昨日は日本テレビ系列のドラマ「家売るオンナの逆襲」の第8話が放送されましたね。

花粉症のおかげで、日中ものすごく体力を消耗してしまい疲れと睡魔と闘いながらなんとか終わりまで観ることができました。

 

前回、北川景子さん演じる三軒家万智さんの不正をしてでも家を売ろうとする姿にカルチャーショックを受けてしまったので、今回もどんな汚い手を使って家を売るのかが気になっていましたが、まさかまさか今回は自分で家を売りませんでしたね!

 

結果としては部下が家を売ったのですが、三軒家さんは部下をサポートしたのか、それともある写真を見てしまったことのストレスから自分で家を売ることができなかったのかの真偽のほどは定かではありませんが、僕の推測としては部下のサポートの気持ちもあったんじゃないかなと。。

 

まさか三軒家さんが部下のサポートをするなんて!!!

と意外な展開に勝手に驚きを隠せない僕・・・

 

市街化調整区域の空家の売買がしやすくなる?

話は変わりますが今朝の静岡の地元紙の静岡新聞にこんな記事が載っていました。

これって不動産業界や農業の世界では結構大きなニュースなんですよ!

政府、郊外の空き家解消へ法改正 移住者も購入可能

農地が多く、開発を制限している都市郊外の「市街化調整区域」にある空き家の解消を狙い、政府が法改正することが27日、分かった。人口減少を背景に空き家が増加する一方、原則として農家とその家族しか購入できない規制があり、買い手が見つからないケースが多い。このため市町村が計画を作成すれば、移住者も特例で買えるようにする。3月にも国会提出する地域再生法改正案に盛り込む。
 市街化調整区域は、乱開発を防ぎ農地や森林を守るエリアとして、都道府県などが都市計画法に基づき定める。

※静岡新聞HPより

 

 

市街化調整区域の空家売買で法改正という記事

市街化調整区域の空家売買で法改正という記事

www.at-s.com

簡単に言うと、田舎の空家解消に向けて、基本的には農家以外の方が家を買ったり建てたりできない市街化調整区域の不動産売買の制限を緩和して、農家以外の移住者でも家を買えるように政府が法改正を行うということ。

 

「なに???

これは農家の方にとっても、不動産屋にとってもかなりの朗報じゃないか!!!」

 

市街化調整区域って何?

市街化調整区域とは

ところで市街化調整区域ってご存知です??

市外か調整区域とは、都市計画法で市街化を抑制すべき地域に指定された地域のことです。

 

すご~くざっくり言うと田園風景が広がる田舎の地域のような区域のことですね。

自分で言っておきながら、ざっくり過ぎるかも・・・

 

簡単に言うと市街化が制限されている地域なので、その地域の農家とその家族しか市街化調整区域内の家は買えないんですよね。

静岡県だと浜松市のように、自治体によっては市街化調整区域の不動産の売買の制限の緩和について特例もあったりしますが。

 

反対に市街化区域とは

逆に多くのみなさんがお住まいの地域が市街化区域と言われます。

市外か区域は、都市計画法ですでに市街地を形成している区域、また概ね10年以内に優先的・計画的に市街化を図るべき区域に定められた地域のことです。

 

またまたざっくり言いますと、田舎じゃない区域。

っていうところかな。

なんか違うような気もしますが、「ざっくり言うと」ですから・・・

 

市街化区域の中の用途地域を大別すると

市街化区域の中にも用途地域というものがあって大分類すると

  • 住宅系地域
  • 商業系地域
  • 工業系地域

上記3つに分類され、それぞれの用途地域ごとに定められた建築許可基準の中で、基準に合致している建築物なら自由に建てられる地域です。

 

現行の法律では市街化調整区域の不動産は売りにくい

市街化調整区域は結構不動産屋泣かせで、売主さんから売りたいと相談があっても現実問題買い手がつかなくて売りづらい地域です。

そんな場所の不動産を必ず売ってしまうのは、家売るオンナさんしか僕は知りません(笑)

 

だって、市街化を抑制する地域ですから、自由に不動産を売買できてしまったら

  1. 人口が増える
  2. 働く場所が増える
  3. お店が増える
  4. 雇用が増え、さらに人口が増える

 

こういう流れで市街化が促進されてしまいますからね。

 

だから市街化調整区域の不動産は、取引に強い規制がかかって売買がしにくくなっているんです。

 

今後は家売るオンナじゃなくても市街化調整区域の不動産が売りやすくなる?

今回空家対策として市街化調整区域内の空家を移住者にも売却できるよう法改正を行うという記事なので、これが本当に法整備されれば不動産屋もより仕事の幅が広がるし市街化調整区域内に農地を持っている地主さんもかなり恩恵を受けるはず。

 

今まで売ろうにも売れなかった不動産が住宅として売却できるという法律があることで、不動産価値も上がるだろうしそもそも処分がしやすくなる!!

 

市街化調整区域に不動産を持っているけれども、処分したくてもできない地主さんなんか結構多かったりするのです。

 

これは政府のファインプレイじゃないか!

 

これなら家売れないオトコの僕でも売れるんじゃないか!?

と期待してしまうわけです。

 

どうなるかは続報に期待。

きっと家売れない僕でも売れるように法改正してくれることを祈りつつ、今日の市街化調整区域の空き家売買のお話は終わりとさせていただきます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。